藤沢敏和村長は就任後初の議会に臨み、今後の村政運営に向け「村政100年を見据え、 今ある資源や仕組みを生かしつつ、 工夫や知恵を最大限活用し、 村民の幸せにつながる村政を目指していく」 と決意を語った。山嵜秀治議員の質問に答えた。
村民の幸せにつながる行政を目指す上で最も重要なものとして、組織運営と人材を挙げ、「将来に向けた村づくりに対する思いを職員に伝え、 意見を聞きながら同じ方向を向くことにより組織力を高め、全力で取り組んでいく」と答えた。
勝山正弘議員は「にぎわいの場構想」について質問した。藤沢村長は「全体像が見えにくく、村民を巻き込んだ議論が深まらなかった」と振り返り、「今後はにぎわいの場構想にとらわれることなく、村民に意見を聞いた上で村にとって真に必要な施策かどうか判断していきたい」と述べた。
村内6カ所に集客向上につながる拠点を設けて村の活性化を目指す「にぎわいの場構想」は、11月に山田牧場のトレッキングコースと休憩所が完成。来年春からの運用を予定している。蕨温泉周辺の再開発について検討が進んでいるが、他の4カ所については具体化していない。
髙井央葉議員がただした「子育て教育環境のさらなる改善」 については「人口減少に歯止めをかけたい思いから子育て環境の改善が一番必要と感じている。子どもの成長過程で課題も異なる。保護者の生の声を聞くことが支援につながっていくと思う」 と答弁。不登校問題、 ICTによる教育環境の改善、 育児にかかる相談支援の充実などを課題に挙げ、 スピード感を持って取り組むとした。
子育て支援に関連し、他の議員が質問した子どもの医療費無償化、 入学祝い金の増額、 奨学金返済支援制度の導入については新年度予算編成で検討する考えを示した。