宮崎さんは来年1月によみうり大手町ホール(東京都)で開かれる全国大会に県代表として出場する。
ビブリオバトルは、発表者が読んで面白いと思った本を5分間で紹介。全員が発表し終えたら、審査員と聴衆らで投票を行い、一番読みたくなった本「チャンプ本」を決める。
宮崎さんは「アリアドネの声」(井上真偽著、幻冬舎)を取り上げた。「ミステリー作品で最後に全ての謎が明かされるところが面白く、いろんな人にも知ってほしいと思って選んだ」
関口さんは「大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした」(クルベウ著・藤田麗子訳、ダイヤモンド社)を紹介。「自分が勇気をもらった1冊だったので、他の人にも勇気を与えられたらいいなと思った」
宮崎さんは事前に原稿を考え、家族の前で練習。アドバイスを参考に、言葉の表現を変えるなど分かりやすい発表になるよう工夫した。「緊張で早口にならないよう、ゆっくり話し、抑揚をつけることを意識した。まさか自分が優勝するとは思わず驚いたが、とてもうれしかった」と喜びを語った。
関口さんは読んでみたいと思ってもらえるよう表情豊かに大きい声で話すことを心がけた。「会場にいる人に寄り添って問いかけるように発表した。自分が紹介した本をいいなと思って投票してくれた人に感謝したい。準優勝することができてうれしい」と話した。
全国大会に向けて宮崎さんは「他の出場者の発表や観客の反応に流されずに、自分らしさを貫き、聞いてくださる方がわくわくするような発表をしたい」と意気込んでいる。