須坂新聞調査隊1
学校生活の大切な思い出となる修学旅行―。
須高では中学校すべてが4月中に終了。小学校は5月、6月がピークで、須坂・森上・豊丘小学校は10月上旬に行われます。ところで、その行き先は? 親または祖父母世代の記憶に残るあの場所に、今も行くの? そこで、疑問を解決するため、 今どきの修学旅行の行き先について小学校13校に聞きました。
まだ検討中という学校もありますが、実施済み、または決定、検討中の内容も含め、すべての小学校の行き先が日本経済の中心である東京方面で、特に「東京タワー」と「国会議事堂」はどの学校も行程に組み込んでいます。このほか、東京ドームシティアトラクションズ(10校)、国立科学博物館(10校)、JAL・ANAの機体整備工場(7校)も人気が高いようです。また、隅田川の水上バス、ミュージカル鑑賞、日本銀行本店、造幣局東京支局、NHK、自動車工場、プロ野球観戦、浅草、墨田区伝統工芸体験、東京ディズニーランド、お台場、山下公園など、修学旅行だからこそ体験できる内容が1泊2日に凝縮されています。
では、須高出身者の30代以上で記憶に残る修学旅行とは―。「小学校では東京タワー、国会議事堂、皇居。上野動物園のパンダ前はすごい行列だった。中学は京都、奈良」(40代)。「小学校の時は松本、中学になって東京」(50代)。「小学校は新潟、中学で東京」(50代)。さまざまな観光施設が増えて行き先も少しずつ変化する中、東京タワーや国会議事堂は数十年前から、東京の修学旅行には欠かせない定番スポットのようです。2年後の2012年に東京スカイツリーが開業すれば、須高から訪れる修学旅行生の見どころがまたひとつ増えるのかもしれません。
中学校は今も変わらず、京都、奈良の関西方面がメーン。歴史的な建造物などを巡り、学習内容をたどる貴重な体験となります。
ちなみに長野市教育委員会によると、長野市では、ほとんどの小学校で修学旅行は行わず、主に5年生が2泊3日で登山などに親しむ高原学校、6年生は1泊2日の臨海体験学習を実施。また新幹線を利用して東京日帰りの社会見学を行う学校もあるようです。中学は関西方面の修学旅行です。