同部門は、充電式単3電池40本を搭載した二輪車を製作し、規定コースを3回走行して合計タイムを競った。
製作は課題研究授業の一環で5月に開始。同学科の生徒11人がエネルギーをいかに消費せずにスピードを出せるか考えながら、タイヤ外径20インチ以上の市販自転車を改造した。操作パネルやスイッチの配置も工夫し、見た目にもこだわった。
放課後は、実際のコースと傾斜が似ている校内の坂道や校外の施設を借りて、スムーズに走行できるように練習に励んだ。
大会に出場した神林希和(のあ)さん(3年)はメインメカニックとしてチームをサポート。「電池を組む時、運転者の邪魔にならないよう配置することを心がけた。ミスなく組めてライダーを送り出すことができて安心した」と振り返った。
野村治世(ちせい)さん(2年)は神林さんと協力しながら細かい整備作業を行った。「不備がないかどうかをしっかり確認して作業した。結果を知って、ここまでタイムを縮められたんだと驚いた」と話した。
ライダーの土屋瑛音(えいと)さん(1年)は目標だった3周完走を目指して競技に挑んだ。「マシーントラブルを起こさないようにとプレッシャーはあったが、無事に完走できてほっとした。順位も良くてうれしかった」と喜んだ。
玉木蓮音(れおん)さん(同)は連絡役としてライダーにタイムや消費電力を正確に伝えた。「プレッシャーを与えない声かけを意識した。1周ごとのタイムがどんどん縮まっていったので、本当にライダーは頑張ってくれた」と語った。