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元五輪日本代表高橋有紀子さんが長野ガロンズコーチに(2025.09.27)

 須坂市を拠点に活動するバレーボールVリーグ男子の長野GaRons(ガロンズ)は今季、同市屋部町出身の元五輪日本代表、高橋(現・鬼頭)有紀子さん(57、神奈川県横浜市)をアドバイザリーコーチに迎えた。

 高橋さんは本紙の取材に「須坂に恩返しするなら今しかない。インドアとビーチで得た経験を生かし、バレーボール愛が伝わるようなチームづくりをしたい」と語った。
 高橋さんは現役時代、セッターとして活躍。五輪には、インドアとビーチで4大会連続出場し、いずれも入賞した。引退後は、競技の解説や教室などに携わってきたほか、ビーチの全日本ジュニア(21歳以下)コーチを8年ほど務めた。
 高橋さんには、心残りがある。インドアで出場した1988年ソウル五輪後、所属していた日立製作所を退社。帰郷して、先輩と2人でクラブチームの富士通長野に女子バレー部を立ち上げた。当時21歳。その頃、全日本監督から「もう一度五輪を目指さないか」と誘われ、気持ちが揺れた。
 「やり切ったつもりだったが、もう一度トップでやりたいという思いが生まれた」。苦渋の末、再びトップリーグでプレーすることを選び、飛躍を遂げた。ただ、周りに迷惑をかけてしまったことが「ずっと引っかかっていた」と明かす。
 転機は、V男子の昨季リーグ戦終了後の今年3月。帰省した際に、以前から面識のあった長野ガロンズの運営会社社長の韮崎昌彦さんに偶然再会し、チームの状況を聞いた。その後、コーチ就任の打診があり、「何かお手伝いできることがあれば」と引き受けた。
 チームの印象については「技術的にはまだまだやらなければいけないことが多い。プロとしての自覚や意識も高めていく必要がある」と指摘。
 一方で前監督が退任後、「監督不在の中でも意欲的に技術を高めようとする姿勢が見られた。(6月の)国民スポーツ大会県予選決勝では、絶対に負けられないという気持ちが出ていて感動した」と評価する。
 自身にとってインドアのコーチは初挑戦となる。「やっと地元に恩返しができる。リーグ優勝を目指す中で、今のチームに足りないものをアドバイスし、市民の皆さんに応援してもらえるチームをつくりたい」。技術指導だけでなく、ファンやスポンサー対応などにも力を尽くす考えだ。
 今季リーグ戦は10月25日に開幕する。

 

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